筋トレをすると筋肉がつく意外にも様々なメリットがたくさんあります。
たとえば気分がスッキリしたり、自分に自信がついたり、脂質の代謝を促して体脂肪の蓄積を抑えたり、燃焼させたりといったことです。
なぜそういった効果が起こるのかですが、それにはホルモンが大きく関係しています。
テストステロンやセロトニン、成長ホルモンなどのホルモンです。
まずはその種類や効果をご紹介していきます。
1、成長ホルモン
成長ホルモンは、下垂体から分泌されるホルモンのひとつです。
「成長」という名前がついていますが、成長ホルモンは小児の成長のためだけに働くものではありません。
人間の一生にわたって、代謝調節に関与し、現在では免疫機能、認知機能などにも作用を持つことがわかってきました。
■脳に対する作用
・記憶力向上
・意欲向上
■骨に対する作用
・骨を成長発達させる
・骨密度を保つ
■生殖器に対する作用
・生殖器を正常に保つ
■免疫系に対する作用
・免疫機能を保つ
■脂肪組織に対する作用
・脂肪の代謝を促す
・脂肪燃焼促進
■糖代謝に対する作用
・糖代謝を調整する
■筋肉に対する作用
・筋肉量を保つ
2、テストステロン
男性ホルモンと呼ばれるテストステロンは、骨格を逞しくしたり、ヒゲや体毛を生やしたりするなど男性的なカラダを作るホルモンです。
その中の働きの一つに、筋肉を作る効果もあります。
■筋肉の量を増やしたり強度を高めて筋肥大させる造血作用
■男性としての機能の維持
■集中力やリスクを取る判断をするなどの高次精神機能
■内臓脂肪やメタボリック症候群、骨密度
特に筋肉を増やしたいと筋トレなどをしている方にとっては、テストステロンは必要不可欠であり、テストステロンの分泌が少ないといくらトレーニングをしても、筋肉量の多い理想的な体を手に入れるなど筋トレの効果を出すことは難しいと言えますね。
3、セロトニン
別名、「幸せホルモン」と呼ばれる脳内ホルモンで、「ノルアドレナリン(神経を興奮)」や「ドーパミン(快感を増幅)」と並び、感情や精神面、睡眠など人間の大切な機能に深く関係する三大神経伝達物質の1つです。
脳は緊張やストレスを感じるとセロトニンを分泌し、ノルアドレナリンやドーパミンの働きを制御し、自律神経のバランスを整えようとします。
ストレスが溜まっている時に温泉に入ったり、リラックス効果のある体操などを行ったりすると癒されるのは、セロトニンが増え、ノルアドレナリンが減少するからです。
トレーニングでセロトニンの分泌を促すことで、ストレスに耐えうるメンタルを保てるでしょう。
また、セロトニンはよい睡眠をつくるメラトニンというホルモンを作る材料にもなります。
日中にしっかりトレーニングを行い、セロトニンを多く分泌させることで快眠に繋がるのです。