突然ですが「成長ホルモン」という言葉を聞いたことはありますか?
筋トレをしているかたや、健康に興味があるかたは聞いたことがあるかもしれません。
なんとなく体の成長に役立つんだろうとイメージが湧いてきますが、実はダイエットにもとても結びつきが強いホルモンなので今回はこの「成長ホルモン」についてお伝えしていきたいと思います。
それではさっそくいってみましょう!
成長ホルモンの主なはたらき
まず成長ホルモンは、成長期だけでなく大人になってからも分泌が続きます。効果として肌を若返らせ、肥満を予防してくれたりします。
成長ホルモンは幼児期から思春期にかけて脳下垂体から盛んに分泌されて、骨を伸ばして筋肉を発達させます。
大人になり身長が止まった後もずっと成長ホルモンの分泌は続いていきますが、分泌量は年齢を重ねるごとに減少していきます。40歳代になると、最も分泌が多い思春期の半分程度に減り、60歳代になると、なんと20%くらいまで減少してしまいます。
成長ホルモンってどんなときに出る?
①睡眠中
成長ホルモンが盛んに分泌されるのは睡眠中です。つまり睡眠時間が短いことは、成長ホルモンの分泌を妨げることになり、幼少期の睡眠がいかに大切かがわかりますね。
人の睡眠は、体も脳も休眠状態のノンレム睡眠と、身体は眠っていても脳は起きているレム睡眠の繰り返しになっており、成長ホルモンの分泌量は、睡眠中の最初に訪れるノンレム睡眠中で、寝付いてから約1〜2時間後の間に最も多く分泌されます。
②たんぱく質の摂取
たんぱく質を構成するアミノ酸は成長ホルモンをはじめとした体内から分泌されるホルモンの材料になる物質の一つで、肉や魚、豆類、乳製品などたんぱく質にも含まれています。
動物性たんぱく質、植物性たんぱく質など、バランスよく摂取することで、成長ホルモンが分泌されやすくなります。
③筋トレをする
筋トレを行うことで発生する乳酸は、脳を刺激し成長ホルモンの分泌を促します。
筋トレといっても縄跳びのような短い時間で終わってしまうようなトレーニングではなく、10回で限界がくるようなウエイトトレーニングが有効で、生理学的にいうと、解糖系の糖質をエネルギーとして使うトレーニングがよいとされています。
解糖とは体の中の糖質(グリコーゲン、グルコース)が最終的に乳酸になりそのとき発生するATP(エネルギー)を使って運動を行います。この時に成長ホルモンが出るとされています。
体のなかでどんなことが起きてる?
では分泌された成長ホルモンは体の中でどんな働きをしているのでしょうか。筋肉を成長させて、脂肪を分解するなんて聞きますが本当でしょうか。
その所以として以下のことが挙げられます。
・細胞膜を通過するアミノ酸輸送を促進する
・たんぱく質合成を促進する
・脂肪酸の利用を促進する
・脂肪分解を促進する
その他多数の効果・・・
つまり筋トレをし、しっかりとたんぱく質を意識した食事をして、たくさんの睡眠をとることで成長ホルモンが分泌し、ダイエットにも筋肉づくりにも役立っていくということになります。
寝る子は育つ・・・というように、しっかり寝ることと成長はとても関係しているということですね。メジャーリーグで大活躍している大谷翔平選手も学生時代かなりの睡眠をとっていたとのことで、確かに体も大きいですよね。
ダイエットを志すかたは筋トレ、食事、休養が大事であるとよく聞くかもしれませんが、それはとても理にかなったことなのでどれも欠落しないように頑張っていきましょう!
それではここまでお読みいただきありがとうございました。次回の記事もお楽しみに。