突然ですが、難消化性デキストリンという言葉を聞いたことはあるでしょうか。最近はコンビニでも炭酸水が種類も豊富に店頭に並んでいますが、そのペットボトルのラベルに小さく書いてありますよね。
なんとなく健康に良さそう?とか、食べ物の消化に関係あるのかな?と想像できますが、今回はその効果などについてご紹介していきたいと思います。
それではさっそくいってみましょう!
そもそも難消化性デキストリンとは?
一言でいうと難消化性デキストリンとは「食物繊維」のことです。一般的に食物繊維といったら、豆類、芋類、野菜、きのこ、海藻等に多く含まれていますが、現代人にとって不足しがちなこの食物繊維を補う意味で存在しています。
成分はとうもろこしなどのデンプンから作られていて、とうもろこしといっても粘性や甘味は少なく透明で、熱や酸化にも強いと言われています。
難消化性なので消化しにくいという意味がありますが、これが体にとってどのような効果があるのでしょうか。確認していきましょう。
難消化性デキストリンのはたらき
まず大きな役目として、食後の血糖値の上昇を抑制する効果があります。ごはんやパンなどの炭水化物を食べると、糖質として吸収されますが、その時に急激に血糖値があがり、インスリンというホルモンが出て最終的に血糖値が下がっていきます。
インスリンが過激に出ることで脂肪を貯めこみやすいのと、血糖値がガクンと下がると、またエネルギー不足と認識してお菓子や菓子パンなどをつまみたくなります。そしてまた血糖値があがり、脂肪をつけやすくなるというループに陥ります。
日頃から血糖値のあがりにくい(低GI食品)主食を選ぶことが重要で、例えば玄米やオートミールなどですが、インスリンの働きを正常にしているのが大事になってきます。ですが、どうしても洋食など欧米化の進んだ食事で炭水化物が多い食事になりがちな方々へ、この難消化性デキストリン入りの炭酸水などが世に出てきているのです。この難消化性デキストリンの働きで糖分の吸収を抑え、食後の血糖値の上昇をおだやかにすることが期待できます。
その他の働きは、食事したときの脂肪の吸収を穏やかにして遅らせる働きがあります。脂肪にも種類がありますが、植物性の脂質(えごま油、海アマニ油、オリーブオイル)や、魚から摂れる脂質は良質な脂質ですが、現代の食生活では動物性の脂質がどうしても多い傾向にあります。これらは決して悪いものでなく、ホルモンを作ったり、体のエネルギー減にもなるため必要ですが、使いきれない部分は体に蓄えられて脂肪になってしまうことも考えられます。そういった状況のためにもこの難消化性デキストリンは活躍します。
飲み方や気を付けること
気になる飲み方ですが、ダイエットのために飲む方は特に、食事が多くなりがちな昼食や夕食の30分前にペットボトルで難消化性デキストリン入りのものを飲んでから食事すると効果があるとされています。
先に飲むことで炭酸水のおかげでお腹が満たされて食べすぎが防げますし、糖分や脂質あるいはコレストロールに吸着して取り込む形でこれらの働きを抑制するので食後ではあまり効果がありません。
そして購入する炭酸水はトクホのマークがあるものをおススメします。トクホは特定保健用食品のことで科学的根拠に基づいた飲み物で安心です。
デメリットとしては、過剰摂取した場合におなががゆるくなったり、ミネラル欠乏症になる可能性があるので、サプリメントやトクホ食品から摂取する場合は目標摂取量を補う程度にしましょう。
一番大事なのは、炭酸水があるから食生活は適当でいいや!とならないことだと思います。日頃から食物繊維の多いものを食べるようにして、不摂生をしないことを心がけて生活するようにしましょう。
それではここまでお読みいただきありがとうございました。次回の記事もお楽しみに。