こんにちは!トレーナー黒津です。
今回は温湿布と冷湿布の違いや、使い分けのしかたについて調べていこうと思います。というのも、私自身どこかが痛くなったときなんとなくヒンヤリして効きそうとか、そういった理由で湿布を選んでいたので、基本的な知識をきちんと知っておこうと思ったのがきっかけです。
皆さんはどういった時にどちらをどのくらい貼るかわかりますでしょうか。トレーニングでケガをして貼るような場面もあるかもしれません。ぜひ参考にしていただけると幸いです。
ではいってみましょう!
温湿布と冷湿布の違い、使い分けのしかた
さっそくですが、温湿布と冷湿布の違いや使い分けについてまとめていきます。
温湿布
肩こりや腰痛・神経痛など、慢性的な痛みに効果的とされています。温湿布は主に血管が拡張し、血液の循環がよくなることにより、血行の改善をうながす湿布で、血液循環の改善や新陳代謝促進をもたらして、関節や筋肉の鎮痛効果が得られます。自分の体感として患部をお風呂で温めたり、撫でたりして気持ちが良い時は、温かい温湿布が体に合っているということで認識してください。その結果関節や、筋肉の緊張がやわらぎ、鎮痛効果が得られます。
冷湿布
筋肉痛、ぎっくり腰、ねんざなどの急性の痛みの緩和に効果的です。主に、炎症・痛みの抑制を狙った湿布で、抗炎症効果や鎮痛効果などが得られます。炎症があったり、患部が腫れていて熱を持っている時は、冷たい冷湿布が効果的です。冷たい湿布を貼ると、冷たさで瞬間的に痛みが和らぐ感覚があると思います。これは、冷感により抗炎症効果や鎮痛効果が得られ、炎症や痛みの緩和に効果があるためです。
どんな症状のときにどっちを貼る?
ねんざ、打撲、ぎっくり腰・・・冷湿布を貼りましょう。急性のため患部が腫れて熱を持っているケースは冷湿布になります。
腰痛、膝痛、肩こり・・・温湿布を貼りましょう。日頃より慢性的に痛いと感じるときに温湿布を貼ります。
効果の違いはあるのか
基本的には、どちらの湿布も同じ消炎鎮痛剤を用いていて、冷たい湿布の冷感成分は、「メントール」、「サリチル酸メチル」、「ハッカ油」などを使用しています。温かい湿布の温感成分は「カプサイシン」が使われています。どちらも薬としての効果は同じのようです。一般的な痛みに対しては、冷感と温感のどちらが気持ち良いかで使い分けるのが良いと言われています。
飲み薬と違って全身に作用しない分、副作用が少なく体に優しい治療法と言えますが、不必要に貼ると副作用の危険性も出てきます。特に喘息の方は、発作を誘発する恐れがあるので、注意して貼る必要があります。
効果はどれくらい続く?
意外にも冷たさ、温かさがなくなっても効果はあるとされています。湿布を貼ってしばらくすると、温感・冷感は時間と共に弱まっていきます。こうなると効果がないのではとはがしてしまう方もいらっしゃいますが、それは間違いで、温感・冷感が無くなっても消炎鎮痛効果は残っていることが多いので、入っている箱に書かれた効果を保つ時間を参考に使用しましょう。
湿布の素材の種類
湿布には主に、ブラスター剤(テープ剤)とパップ剤があります。ブラスター剤は基本的には薄くて薄茶色のタイプです。消炎鎮痛成分が含まれているため、痛みを和らげる効果があります。通常は、冷たい、温かいといった感覚はありません。中には温度を感じるものもあります。粘着力が強いため、はがれにくいというメリットがありますが、反面、長期で使用すると肌がかぶれてしまうこともあります。
パップ剤は基本的には白色で少し厚みがあります。こちらを湿布とイメージする人は多いかもしれませんね。またにおいがあるのが特徴ですが、中にはにおいがないものもあります。パップ剤は、水分を含んでおり、貼った感じは冷感や温感がありいわゆる温湿布、冷湿布はパップ剤にあたります。粘着部分が肌に優しいため、かぶれなどの心配は少ないですが、はがれやすいのが特徴です。
湿布を貼る前に
体が痛かったり、突然のケガをしてしまった時は湿布を貼っている場合ではないときもありますので自分だけで判断せず病院で受診することも忘れないようにしましょう。
湿布を貼らないのが一番ですが、貼るような場面ではぜひ症状から自分にあった湿布を選んでみてください。
それではここまでお読みいただきありがとうございました。次回の記事もお楽しみに。