久しぶりにストレッチをして、「あれ?前はできたはずなのに」と自分の体が硬くなっているのに驚いた経験はありませんか?
特に自粛を強いられているいま、運動不足による筋肉の硬さに加え、関節の柔軟性は年齢とともに低くなるといわれています。
柔軟性が低下すると、筋肉が硬く伸張性が乏しくなり、骨への付着部分や腱の炎症が起こりやすく、腰痛や肩こり、関節の痛みなどの整形外科的な問題を引き起こす羽目に。
ストレッチにより関節の可動域を広げ、柔軟性を高めることは運動能力の向上だけでなく、健康的な日常生活を送る上で大切なことです。
集中的に運動した後、なぜか腰が痛いという経験はありませんか?
これがいわゆる、スポーツ傷害といわれるもの。
スポーツ中のアクシデントによって起きる捻挫や肉離れをスポーツ外傷、一定動作の繰り返しによって起きる慢性的な痛みをスポーツ傷害といいます。
これらの傷害予防と、特に多いといわれている筋肉性の腰痛症には、ストレッチが効果大です。
通常、筋肉は収縮(力を入れて縮める)と弛緩(力を抜いて緩める)を繰り返しながら歩いたり、走ったり体を動かします。
しかし、同じ動作を繰り返して特定部位に負荷を掛けると、その部位の筋肉は、硬い状態になり弾力性を失ってしまいます。
硬くなった筋肉は、血管を圧迫し、変形し、老廃物が溜まりやすく、筋肉疲労が取れにくくなります。
特に腰背部の筋肉は、疲れが溜まりやすく、腹筋力がない方はダル重状態が長引くことも….
運動前のウォームアップとしてのストレッチ(動的ストレッチング)は、関節の可動域を広げ、筋肉に刺激を与え、体を動かしやすくしてくれます。
また、運動後のクールダウンとしてのストレッチ(静的ストレッチング)は、疲労を和らげ硬くなった筋肉をほぐし、弾性を与え、血液循環を促すことで、疲労回復力を促進させる効果があります。
ストレッチングを上手に取り入れて、疲れを残さないようにすることが大切です!
使用した筋肉は伸ばすことによって、血液循環がよくなります。酸素や栄養を運ぶ血液が筋肉の隅々にいきわたることで疲労物質は取り除かれ、筋肉の再生が促されるといわれています。
筋肉は収縮運動を繰り返さなくても部分的に硬くなり通称コリ状態。
特に今デスクワークなどで同じ姿勢をとっていた後や、エクササイズやダンスなど動いた後に筋肉をほぐしていくことで、コリや筋肉のバランスの悪化を予防できます。
ということは、ストレッチは日常生活で疲れ知らずの体を作るには、欠かせない重要な意味があるのです。
コロナ過で何かとイライラして、暴飲暴食や引き込もりに突き進みがちですが、これにもストレッチは効果大。
ストレッチした際の感覚刺激が中枢神経に伝えられ、リラックスした状態の副交感神経を優位にしてくれます。
今日はなんかイライラする!と思った時には、呼吸に合わせたゆっくりとした静的ストレッチを繰り返せば、
“飲んでやる! 食べてやる!”
といった攻撃的な気持ちが落ち着いてきます。
ストレッチングでストレス知らず、疲れ知らずの体を作りましょう。