●L-カルニチンはどんな成分?
L-カルニチンとは、アミノ酸をもとに体内で作られる成分のことをいいます。主に赤身肉に豊富に含まれ、その名前も肉を表すラテン語「carnis」に由来しているそうです。
成人の体におよそ20g存在し、そのほとんどが筋肉に含まれています。その他、肝臓や腎臓、心臓、脳などにも微量ながら存在しており、1日当たり10~20mg程度が体内で合成されますが、その材料の多くは肉を食べることによって調達されます。
●L-カルニチンが脂肪燃焼に働きかけるメカニズム
まず、脂肪が燃焼されるメカニズムとして簡単にご紹介すると
体脂肪→脂肪酸→血中に放出→体脂肪燃焼
といった流れになります。上記の過程でL-カルニチンは血中に放出された脂肪酸を脂肪がエネルギーとして消費されるミトコンドリアまで運ぶ役割を担ってくれるのです!
L-カルニチンが不足すると脂肪酸はミトコンドリア内に運搬されなくなるため、脂肪がエネルギーとして使われにくくなってしまいます。そうなると脂肪が燃焼されず、ダイエットに良くないだけでなく、だるさがでたり疲れやすい状態となってしまうのです。
その他にもエネルギーを作りにくいと体は熱も産生しにくくなるため、「体温の低下」や「体が冷える」と感じている人は、L-カルニチン不足になっているかもしれません。特に、カルニチンは赤身肉に多く含まれているため、普段、お肉をあまり食べない人は、L-カルニチン不足の状態になりやすくなります。