草食動物なのにムキムキ?!
ゴリラはなぜ、リンゴを食べてあんなに筋肉があるのでしょうか? キリンは?馬は?
実は、草食動物の腸内には植物からアミノ酸を合成できる微生物がいるからなのです。
その腸の長さは、草食動物は長く、体長の約12倍、肉食動物は短く、体長の約3倍との事、 人間の腸は草食動物のように長く、体長の約12倍。
微生物を消化器官で生息させておき、食物繊維(セルロース)を微生物に消化してもらいます
この微生物がタンパク質を多く含んでいるためタンパク源として消化されます。
人間も環境・体質によっては必須アミノ酸合成能力を持つ微生物を体内で繁殖させることができます
肉などをあまり食べることができない未開の地に住んでいる原住民の人たちが、筋肉隆々の立派な体格を持っているのはこのためではないかと推測されています。
たんぱく質を摂取するために肉を食べる必要はありません。たんぱく質はアミノ酸から構成されていますから、大切なのはアミノ酸を摂取することです。
そしてそのアミノ酸は植物にも含まれています。
肉だけに含まれている栄養素というのは存在しません。
肉に含まれている栄養素は、他の食品からも摂取できるのです。
肉食動物は健康的!?
肉食動物は基本的に肉しか口にしません。
なぜ肉食動物は肉ばっかり食べて栄養が偏らないのか?
肉食動物が食べるのは、動物の生肉であって、この生肉にはビタミン類やミネラル、タンパク質、脂質などがバランスよく含まれている。(加熱するとビタミンやミネラルは失われます)
生肉の中には、タンパク質や脂質だけでなく、ミネラルやビタミンなどもバランスよく含まれています。ビタミンAなどは生レバーに多く含まれていますし、ビタミンは野菜以外からも取ることができるのです。
草食動物の内臓には、さっきまで食べていた植物の栄養分が豊富に詰まっています。ライオンはその内臓を食べることで間接的に食物の栄養をとっていたのです。
草食動物の胃の中には、彼らが食べた植物が残っていることがあります。腸内にも消化中の半醗酵状態になった植物があります。肉食動物は草食動物のそういう内臓も食べることで、間接的に植物を摂取している。
肉食動物は植物を分解する酵素を持っていません。それで、草食動物が食べた植物が、酵素によって消化されている腸を先に食べます。
つまり肉食動物は「肉だけを食べている」のではなく、「肉と、草を消化した内臓」を食べることで「肉も野菜も摂取」しているのです。
肉食動物はこういったバランスの取れたものを食べていることによって野菜を食べなくてもいいばかりか、何日も食べることなく生きていくことが出来るという仕組みです。
糖質は必須栄養素?
肉食動物は、摂取栄養素のほとんどが蛋白質と脂肪であり、糖質は極めて少ないことになります。
しかし、肉食動物にとって糖質をほとんど摂取しなくても健康上の問題はおきません。
このように糖質がほとんどゼロでも人間を含めて肉食動物は生きていけます。
それは、これらの動物にとって糖質は必須栄養素ではないからです。人間が生きていく上で必須の栄養素は、水、必須アミノ酸(ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、スレオニン、トリプトファン、バリン)、必須脂肪酸(リノール酸、α-リノレン酸)、ビタミン(ビタミンA、ビタミンC、ビタミンD、ビタインE、ビタミンK、チアミン、リボフラビン、ナイアシン、ビタミンB6、葉酸、ビオチン、ビタミンB12)、ミネラル(カルシウム、リン、マグネシウム、鉄)、微量元素(亜鉛、銅、マグネシウム、ヨード、セレン、モリブデン、クロム)、電解質(ナトリウム、クロール、カリウム)と幾つかの超微量元素ということになっています。
つまり糖質は必須栄養素のリストの中に入っていないのです。脂質やタンパク質に比べて糖質は少ない酸素消費量でエネルギーを産生できるため、エネルギー源として糖質は役立っています。しかし、脂肪やアミノ酸が糖質の代わりにエネルギー源となるのと、一部のアミノ酸や乳酸、グリセオール(脂肪が分解してできる)などから肝臓でグルコースを作ることができるので、たとえ糖質を食事から摂取しなくても、血糖は正常に維持でき生きていけます。
細胞はグルコースが無くても脂肪やアミノ酸を燃焼させてエネルギーを産生でき、脂肪とタンパク質、ビタミン、ミネラルがあれば、細胞を増やして体を正常に維持することができます。糖質(炭水化物)は五大栄養素の一つですが、脂肪(脂質)とタンパク質、ビタミン、ミネラルは体にとって必須ですが、糖質だけは必須ではありません。
エネルギー源として使いやすいので糖質が主食になっていますが、糖質が無くても人間は生きていけるし健康を害するという証拠も無いようです。
糖質を減らすように説明したとき、最も多い反論は「糖がなければ脳が働かなくなるのではないか?」というものです。
確かに、脳のエネルギー源はグルコースが主であり、脂肪酸は血液脳関門(神経細胞への物質供給を制限している仕組み)を通れないので脂肪酸は脳のエネルギー源にはなれません。
飢餓状態になっても、何らかの目的で長期間絶食しても、思考力や記憶力には全く障害はないはずです。その理由は、糖質や食事を全く摂取できなくても、体に蓄えた脂肪やタンパク質から肝臓でグルコースを生成できることと、グルコースが枯渇した状況で脂肪酸が燃焼するとケトン体という物質ができ、このケトン体は脳のエネルギー源となるからです。
ケトン体は骨格筋や心臓、腎臓、脳など多くの臓器に運ばれ、これらの細胞のミトコンドリアで代謝されてグルコースに代わるエネルギー源として利用されます。特に脳にとってはグルコースが枯渇したときの唯一のエネルギー源となります。つまり、グルコースを摂取しなくても、脳の働きは正常に維持されるのです。
このケトン体を利用したダイエット法がケトジェニックダイエットと呼ばれる糖質制限でのダイエットになります。
肉食動物のような研ぎ澄まされた状態になるからこそ体調が良くなったり様々な良い効果があります。
まとめ
ケトジェニックダイエットの効果には、むくみの解消、眠気防止、アンチエイジングなどいい効果が数多くあるのです。現代人の正しいと思う食生活は贅沢から生まれた間違った情報も多くあります。
中でも糖質は必須栄養素ではないというのは衝撃的事実ではないでしょうか?
お米をしっかり食べなさいという教育は本当に正しいのでしょうか?
記
高円寺 パーソナルジム
TRAINER’S GYM高円寺店
トレーナー 古林修
記事の担当者:古林修
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