最後に、肝心の実施方法と心得をお教え致します。効果を最大限に発揮するには、正しいやり方を熟知する必要があります。
実施手順やタイミング、フォーム、休憩の仕方など、まずはここで覚えながら実際に取り組んでいきましょう。
1,20秒動いて10秒休むを繰り返し8セット行うタバタ式を推奨しています。世の中にこのトレーニング方法を論文化し広めた、現立命館大学スポーツ科学部教授の田畑泉さんの名前から付けられた名前です。タイマーやアプリを活用して、4分集中して全力で実施しましょう。
2,必ず最初から最後まで全力で行うことがマストです。人は誰しも辛い・キツイことに対して逃げたくなる生き物です。もちろん私もその1人です。特に1人で行うとなるとなおさらサボってしまうもの。しかし、HIITの恩恵を受けるには、4分間は全力で行わないと意味がありません。限界を突破しましょう。
3,種目はできるだけ下半身や胸、背中など大筋群と言われる大きな筋肉を中心に構成しましょう。短時間で効率的にエネルギー消費量を上げるには、大きな筋肉達を総動員するのがおすすめです。下半身や胸などですね。とは言え、追い込むことが1番重要ですので、基本的には好きな種目で構成し、長く習慣的に続ける事が大切です。
4,トレーニング全般に当てはまることですが、実施時間のおすすめは代謝が盛んな夕方もしくは早朝がベストです。
5,フォームはできるだけ正確にかつ可動域も大きく取りましょう。どんなに全力で素早く行ったとしても、フォームが間違っていたり可動域が小さいと高強度とは言えません。初めは少し丁寧すぎるぐらいで構いません。
6,10秒間の休憩は完全に止まるのではなく、足踏みやゆっくり歩くなどして、次の準備までに少しでも息を整えましょう。急に止まると心臓に大きな負担がかかり、めまいや呼吸困難、吐き気などを催してしまう恐れがあります。
7,実施前には必ずウォームアップを行いましょう。怪我の防止や体をこれから動かすぞという心と体の準備にもなります。また、初心者は最大酸素摂取量の70%(高強度とは80%以上を指す)で程度のスタートでも問題ありません。継続していけば必ず体力アップして、高強度でできるようになります。
以上がHIITのルールと実施方法です。皆さんいかがでしたでしょうか。
たくさんお話してしまったので、難しく感じたかもしれませんが、まずは4 分間20秒全力で動いて10秒休むを8セット、とにかく実際にやってみましょう。
今ではHIITの動画をYouTubeやインスタグラムなどで簡単に見ることができます。広い空間のジムや外でなくてもできる、宅トレHIITなどもありますので、ぜひご自身ができそうなものから、初めは全てできなくても構いませんので、できる範囲でやってみましょう。
最後まで読んでこの記事を頂いた方は、もう時間がなくて運動できないは、ただの言い訳です。
考えるよりもまずは行動して、運動習慣の第一歩を踏み出してみましょう。