体の周りを覆うように重くまとわり付いている脂肪。生活習慣病や様々な疾患の原因となる内臓脂肪や、一度付くと中々落ちない皮下脂肪、このどちらも引っさげているそこのあなた。そろそろ本気でダイエットして、引き締まった健康美を手に入れませんか。
いやいや、分かっているけど、食べる量も減らしているのに減らないんです、それどころかどんどん脂肪が付いていってしまう、その原因はこれです。
日常的に行っている「とりあえず食べる」や「無意識に食べている」が多いことです。
朝、昼、晩、間食など全てこの食べ方になっている恐れがあります。
具体的な例を交えて、解決策をお教えしましょう。
1,食事の時間が来たらとりあえず食べる。
これがなぜ問題なのか、それは知らないうちに摂取カロリーを超えてしまっているかもしれないからです。
例えば、前後の食事のボリュームや摂取カロリーを考えず、朝食をガッツリ食べていて、お腹がそこまで空いていないくても、ランチの時間だからといつもどおりの分量を食べる。
そして夜には飲み会が控えていて、お酒とともに食事も揚げ物系を中心に食べる、これだと間違いなくカロリーオーバーですよね。
また、小腹が空くたびに、何でもかんでも口にしていれば、想像通りの結果になります。間食をよく食べている人は特に要注意です。
間食だけで1食分のカロリーを摂取しているなんてこともあり得るからです。では具体的な解決策は何か、それは単純明快です。
摂取カロリー<消費カロリーにするために、食事の量をコントロールすればいいだけです。
自分自身の基礎代謝量に身体活動レベルを掛けて求めたカロリー量を上回らないように、日々注意するだけです。ただ神経質になりすぎてストレスを貯めても体に悪いので、たまには好きなものを食べるとも必要です。1日単位で体重の増減を気にすると疲れてしまうので、1週間単位で見ていくと良いと思います。
2,迷わず自分の好物から無意識に手を出す。
これがなぜ問題なのか、例をとってご説明しましょう。ランチの時間が遅めになり、空腹感が最高潮の状態で牛丼屋に入り、牛丼の大盛りをセットで注文。提供されたら真っ先に丼ぶりを手に取り、口に書き込む、気が付いたら丼は空っぽ、ふとテーブに目をやるとセットのサラダとお味噌汁が置き去りに。
これが食事で体脂肪を落とせないタイプの「無意識食べ」の特徴です。空腹感に振り回されず、食べる順番を意識することが大切です。
解決方法ですが、もう先に言ってしまっていますが、食べる順番が大切です。つまり血糖値の上昇速度をコントロールすることです。
食事を食べると血糖値が上昇します。膵臓のランゲルハンス島のβ細胞からその血糖値を下げて一定に保とうと、インスリンというホルモンが分泌されます。
糖質を一気に取りすぎて血糖値が急上昇すると、それを下げようとインスリンも大量に出てきます。
すると行き場のなくなった糖を脂肪に変えようとする働きもインスリンが担っているため、体脂肪が増えやすくなるのです。
では具体的にどうすれば良いのか、それは糖質を食べる前に野菜を食べるという単純なものです。
ベジファーストという言葉はここから生まれた用語です。いきなり糖質を摂取した場合に比べて、野菜などから先に食べるほうが、血糖値の上昇が緩やかになるのです。これは野菜に多く含まれる食物繊維が糖の吸収を抑えて、血糖値の上昇を緩やかにするためです。