まず『ミネラル』とは?
ミネラルとは、体の組織を構成するために必要な栄養素です。別名、無機質とも呼ばれています。
5大栄養素『タンパク質、炭水化物(糖質)、脂質、ビタミン、ミネラル』の内の1つで、体の調子を整えるために重要な役割を果たします。
ミネラルの必要量自体は少ないのですが、体を正常に保つために必要不可欠な栄養素と言えます。
そして、ミネラルは体内で生成ができない栄養素ですので、日頃から食べ物や飲み物などで補う必要があります。
不足しがちなミネラル
鉄、亜鉛、マグネシウム、カルシウム、これらはどれも不足していると言われています。ですが、特に不足しがちなのはカルシウムです。
カルシウムが不足すると、骨や歯が弱くなります。幼児では骨の発育障害が起こり、成長が悪くなります。
不足状態が長期間続くと、骨密度の上昇が妨げられて丈夫な骨が形成できなくなり、高齢期、特に閉経後の女性では、骨粗鬆症が起こりやすくなります。また、神経や筋肉の興奮が高まり、筋肉の痙攣や全身の痙攣が起こる場合があります。
カルシウムを摂取するには?
カルシウムを多く含む食品には、牛乳・乳製品、大豆製品、魚介類、野菜・海藻類などがあります。ですが、食品によってカルシウムの吸収率が異なります。
カルシウムを多く含み、最も吸収率が高いのはやはり牛乳や乳製品です。
そして牛乳や乳製品の次に吸収率が良いのは、納豆や豆腐などの大豆製品です。
野菜や海藻に関してはカルシウムの吸収率がそれほど高くありません。ですが、これらには他のビタミンや食物繊維などの体の調子を整える栄養素を含むため、バランス良く食べたい食品です。
吸収を助けるビタミンD
ビタミンDには、小腸や腎臓でカルシウムの吸収を促進する働きがあります。なので一緒に摂ることで相乗効果が期待できます。それによって血液中のカルシウム濃度を保ち、丈夫な骨をつくります。
また、日光を浴びることも大切です。紫外線を浴びることにより体内でビタミンDが生成されるためです。
最後に
骨を強くするにはもちろん適度な運動も必要です。
なので、不足しがちなカルシウムとビタミンDを十分にとることに加え、適度な日光浴と運動を行い、丈夫な骨をつくりましょう。
記事の担当者:白井達也