なぜラーメンが食べたくなるのか
お酒を飲むと肝臓では食事から摂取した糖を分解するよりも、
先にお酒に含まれるアルコールを分解する方が優先されてしまいます。
そのため、血糖値が下がりまだ何か食べたいと感じるようになります。
また、糖は肝臓でアルコールが分解される際にエネルギーとして消費されます。これにより不足した糖(炭水化物)を体が欲するというわけです。
また、お酒を飲むと普段よりトイレに行く回数が増えますが、これはアルコールに利尿作用があるためです。
尿には水分はもちろん塩分が含まれており、こうした理由から体が糖や塩分などを欲します。そのためそれらを多く含むラーメンが食べたくなるのです。
なぜラーメンは太るのか
1.糖質量
一般的な醤油ラーメンは500-600kcal前後、油が多めのとんこつラーメンでも700-800kcal前後なので、1食分のカロリーとしてはそこまで高カロリーではありません。
ですが、気をつけなければいけないのが糖質(炭水化物)量です。 白米1膳でおよそ55.7gの糖質量に対して、ラーメンは糖質である麺がメインであることによりおよそ69.7gと高糖質です。
糖質を摂取すると血糖値が上がってインスリンが分泌され、糖をエネルギーとして送る一方で、使われなかった糖は中性脂肪になってしまいます。
2.塩分の取りすぎ
ラーメンを食べた後や翌日にむくんだ経験はありませんか?これは塩分の多いラーメンのスープの仕業なのです。
塩分を摂り過ぎた時、体は過剰に摂取した塩分を薄めようと水分を貯めこむ「水太り」という状態になります。
一般的なラーメンには約6g〜9gの塩分が含まれていて、1杯で日本人の1日の塩分摂取目標値の半分以上を摂取してしまうことになります。
増えた体重の正体は水分なので、しばらくすると多くの場合体重は元に戻ります。ただし、代謝が悪くなっていると余分な水分を排出できず、むくみが慢性化してしまうこともあります。
3.よく噛まない
ラーメンはすすって食べるのが当たり前ですが、そうすると咀嚼する回数が減り、早食いになりがちです。
そして早食いになってしまうことで、血糖値は急上昇します。
上昇した血糖値を抑えるためにインスリンが大量に分泌され、過剰に分泌され過ぎると肥満にもなってしまいます。
食べてしまったら
ラーメンの糖質による悪影響をおさえるために、炒め野菜や多めのねぎなどをトッピングしたり、更に野菜料理を添えたりすることもひとつの手です。
更には前後の食事は和食中心にしたり、野菜多めを心がけ、
ファストフードやフライなどの揚げ物といった脂質を控えることや、味の濃いものを避けるなどして、塩分の少ない食事を心がけることも大事です。
まとめ
人は摂取した糖を変換しエネルギーとして消費します。そして余った糖は脂肪となります。
逆を言えば余らなければ脂肪にはならないのです。
筋肉量があれば基礎代謝のアップが見込めます。この基礎代謝が高ければ高いほどエネルギーの消費はいいのです。
そこで、筋肉を鍛えることも太らないための方法のひとつです。
記事の担当者:白井達也