力士はなぜあそこまで体が大きいのか
力士は強くなるために凄まじい稽古をします。
そして、激しい稽古と同じくらい大切なのが『体を大きくすること』です。
相撲は体と体のぶつかり合いなので、体の大きさや体重が直接『相撲の強さ』に繋がるためです。
そのため、相撲部屋ではたくさんの太るための工夫がされています。
工夫
工夫その① 食事
まず、力士の1日の最初の食事は、稽古後の昼食です。つまり、朝食を摂らず稽古をおこないます。
それは、空腹の時間帯を長引かせることによって、最初に食事を取った際の血糖値の上昇を高めるためです。
血糖値が急激に高まると、人間の体はインスリンを分泌します。インスリンには、摂ったエネルギーを体内に取り込み脂肪に変える働きがあるのです。
つまり、空腹時に大量の食事をすることによって、効率的に脂肪を生み出し、体重の増加へと繋げているのです。
工夫その② 昼寝
次に、力士は食事を取った後にすぐ昼寝をします。
食事をした後に運動したり仕事をしたりすると、胃腸の消化活動がおろそかになります。
そのため食後に横になることで、体中の血液が胃腸に集まり、しっかりと栄養を消化吸収してくれます。
たくさん食べたとしても、それがしっかりと栄養として吸収されなければ意味がありません。
力士は少しでも消化吸収の効率を上げるために、食後にはあえてしっかりと休む時間をとっているのです。
太りたい方にはオススメ
そこで単に体重を増やしたい、太りたいという方はこの方法を自分の日常生活に取り入れてみるというのも方法の1つだと思います。
朝食を抜いてお昼にたくさん食べるだけでもいいと思います。
この食生活を実践すれば、より効果的に脂肪を付けることができるでしょう。
筋肉をメインに体を大きくしたい方にはオススメしません
体を大きくする(バルクアップ)上で脂肪ではなく筋肉をつけて大きくしたいという方も多いと思います。
筋肉をメインにバルクアップするためにはもちろん筋トレが必要です。加えて、『摂取カロリー>消費カロリー』となるように食べることも必要です。そうすると当然ながら少なからず体脂肪もついてしまいます。
脂肪をなるべくつけずに筋肉を大きくするには消費カロリー+500kcalを目標に1日に摂取し、内容も筋肉の材料となるたんぱく質、そしてその材料を筋肉に送り届けるための炭水化物をメインに摂ります。
また、筋合成(アナボリック状態)を維持するためにたんぱく質を豊富に含む食事を複数回摂る事が必要になります。
それによって血中アミノ酸濃度を常に高い状態に維持することができ、絶えず筋肉に栄養素を届けることができるのです。
それが食事を複数回に分けて摂ることの目的です。
なりたい身体、目的によって食事の摂り方も見直してみましょう!
記事の担当者:白井達也